日本医療の実態
”一般社会”では、「プロ意識と技術力」で仕事相手を評価している。患者と医師は一種の「仕事関係」でもある。
医師から「感謝しろ」という言葉を聞くが、「感謝・敬意」というものは「評価出来る相手の仕事内容」に接した際、
自然と湧きあがる感情であり、決して相手から強要されるものではない。患者を責める前にまず「自分の仕事
内容」を振り返って頂きたい。…あなたは検査結果に異常が出ない患者を「本当に」信じていますか?外来患者
に対し「何しに来た」「死体が出たら信じる」「気のせい」、入院に至っては「一度も診察に来ずに『元気そうだから』
という理由だけで患者に退院を迫る」、”日本最高峰とされる大学の付属病院”でも「この病院に長く居たいから
嘘をついている」など、”一般社会から見て”、『非常識』な事をしていませんか?
もし役所や会社がそういう対応をとった時『一般社会ではどうなるか』考えた事がありますか?
患者の負担は1割〜3割でも、医師には全額支払われている。それも「その殆どが税金」である。
一般社会で、税金を使った警察や消防が、医師・病院と同じ対応をしたら、どうなるか。
命がけで人命救助にあたる苛酷な職業は医師以外にも沢山あるが、一般社会では、
自らの労働環境問題は自分たちで解決しており、客に対して鬱憤を晴らすような事はしない。
同じ「命」を扱う「特殊技能職」中でも、医師の感覚は、あまりにも一般社会とかけ離れていないだろうか。
患者を非難したり窮地に陥れる画策をする暇があるのならば、
「医療従事者として」「臨床医として」あなたに出来る事はないのですか?
この恥ずかしい日本の臨床現場(内科)の「大元」は一体”どこ”なのか
いつまでそれを通用させるのか、選ぶのは「あなた(医師)」である。
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pathology/kokoroe.html
日本のノーベル医学賞受賞者は研究が一人、臨床が一人で、どちらの分野にも「競争原理」が働いていない
ノーベル賞受賞者全体を考えても、欧米のように、
ノーベル賞受賞者がそこら中にいる(しっかりした大学に行けばノーベル賞受賞者にぶち当たる)という環境にもない。
医学の場合、臨床医一人一人が「使命感」と「持てる力」を尽くして、
”現場”(現実)から逃げずに患者の声を拾い続けなければ、ますます遅れる一方である。
患者に対して「嫌がらせ」「気のせい」「年のせい」「死体が出たら信じる」「認める・認めない」などやっている時間はない。
これ以上、関東が「関西の考え方を信じる・信じない」など馬鹿馬鹿しい事を続けている場合ではない
患者(一般社会)が呆れ返るほどの「日本のタテ割医学」はナントカならないものだろうか。
人口が多く臨床の得意な関東は関西にどんどん報告(”患者の言葉”と”結果報告”)をあげ、
研究の得意な関西はそれを元に研究を命がけで進める。
何もかも東京が決めるものが正しいわけではない
臨床の強い関東医療も、しのごの言わず、関西圏の世界一級スピード(理論・考え方)についていき、
臨床現場から見てどうしても納得いかない部分は激しい議論を闘わせ、互いに教え合い、
日本全体が一丸となって進まない限り、日本の患者の「診断・治療」は永遠に遅れるばかりである。
・・・分野によるが、現時点でも日本の治療は欧米に比べ10−30年遅れている
「遅れ」の原因の大部分は政治にあるが、そのせいばかりではない・・・
臨床の得意な地域の医師達が「信じない・あり得ない・気のせい・死体が出たら信じる」では話にならない
(医学は物理学ではない。”生物相手”であり、科学的証拠も大切だが「まず診断して治してナンボ」)
ノーベル医学賞を受賞した研究者の言葉ではないが、この狭い日本、「オールジャパン」でなければ
結局「遅れ」の代価を払わされるのは国民である。
「国力」と直結している医学
日本の場合、諸外国とは全く事情が異なる(極端な少子・高齢化社会)。
一体医師達は日本国民をどうするつもり・どうしたいのであろうか。
これ以上、医者が、患者を無視して自分たちの立場ばかり主張し続け、
「患者」(国民)の言葉を信じない状態が続けば国が潰れる。
日本の医学部では「医師の使命」についてしっかり教育しているのであろうか?
上手い汁の吸い方を教えることはあっても
「国家に対する医師の役割」について考えさせる医学部は東京にあるのだろうか?
人口比から『臨床力』は別格として、
これでも、「何もかも東京の考え方が正しい」といえるのだろうか?
『検査に異常が出ない類の病気』について
「早期診断」「早期治療」の為には具体的にどうしたら良いのか。
「寝たきり」「死亡者」を出さない為にはどうしたら良いのか。
どの薬をどういう方法で使えば「社会復帰」させられるのか。
人口・労働力をこれ以上喪失出来ない立場にある日本では、
”医師の姿勢”が国の存亡を左右する。
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