慢性疲労症候群を診る科について(膠原病内科)

 

 

「慢性疲労症候群」は、日本では、2008年、日本内科学会により正式に「自己免疫疾患」にとして分類されている

 http://www.naika.or.jp/jsim_wp/wp-content/uploads/2015/05/cu_131.pdf

                                                                                          
      
◆日本で、慢性疲労症候群が「自己免疫疾患」に分類している限り、「膠原病内科」を受診する。

◆たとえ慢性疲労症候群を診ないとする膠原病内科でも、「不明熱」は診ており、発熱・微熱がなくとも

 「不明熱」で受診すると良い。

注:膠原病内科は、同じ病院でも他科と全く違い、医師の対応が「おかしい」ことが多いので覚悟して受診して下さい。

 

 

     「不明熱」(〜病気のプロフィル No. 35) -2000, 6,16-

     柳瀬敏幸:九州大名誉教授、福岡逓信病院名誉院長、内科学

     http://www.hospital.japanpost.jp/fukuoka/health/pdf/ProfileNo.35.pdf

 

    ・・・下記"不明熱”より「抜粋」(17ページ)・・・

    さしあたり成人スティル病や慢性疲労症候群がそのような例である。そのほかに、早期診断がむずかしい

    発熱疾患として炎症性腸疾患、とくに若年発症の小腸型クローン病、血球貪食症候群(「病気のプロフィ

    ル」No. 26)、サルコイドーシス、一連の血管炎疾患群(「病気のプロフィル」No. 14と22)、アミロイドーシス

    などが挙げられよう。

    ・・・以上、抜粋終了・・・

 

CRPが信頼性に欠くという事実がある以上、医師は「慢性疲労症候群はCRPが陰性だから全身性炎症疾患ではない」

という言い訳で逃げられない、絶対に「逃げさせてはいけない」。慢性疲労症候群を「自己免疫疾患」に分類している以上

診察・治療しなければならない」。何が何でも「治療法」を考えなければならない。「治療法はありません」は通らない。

 

 


 

 

※1. 不可解な対応があったら、膠原病内科ではなく、「病院」に問い合わせること。

    (2008年、内科学会で「膠原病」と分類されており、CRPは信頼性に欠けるというに、

    なぜ、いつまでも診察しないのか)

 

※2. 元・研究班のガイドラインの内容に沿っていない、あるいは「疑問」を感じる患者は、

    元・研究班(倉恒医師)の影響の少ない病院を選ぶ。

    (どの疾患も研究班やガイドラインが全てではないことを患者が覚えている必要性がある)

    ---医者は実態を経験しないまま「ガイドライン」を頼りに勉強し、その”型”に当てはまらなければ

    「違う」と言い出す。「ガイドラインそのものが偏っている」ことを疑いもしない

     (研究班員を継続受診する患者は研究班の方向性に沿った患者が殆ど)

    ◆「実態が良く知られていない病気」は、”患者”が余程しっかりしていないと、診断がついた後も、

    その前と同等かそれ以上に大変な目に遭うことになる

*希少疾患でも見られる現象だが、”よく知られていない病気”と”よく知られた病気”と大きな違いの一つは、

「ガイドラインの内容に偏り」にある。よく知られていない病気のガイドラインは偏りが大きい

医科学界に対して非常に保守的な「免疫学者・ロブレイ博士」でさえ下記のように述べている

−−亡くなった慢性疲労症候群患者、アリソン・ハンターさんの記事より−−

(オーストラリア: シドニー・モーニング・ヘラルド紙)

    ・・・研究者が行う研究対象群の偏りによって、「あまりにも病気が重い患者は、慢性疲労症候群の枠から

    外れてしまう。」「心理学的用語を好まない人々も漏れてしまう」と、ロブレイ博士は述べた。

    従って、症状が重度な為に家から出られない慢性疲労症候群の患者は、今まで正式に研究されることも

    ないまま今日に至っている。 --2002年Sydney Morning Herald―許可なく転載を禁ず

全文邦訳「Alisonは、強制収容所を体験しているようだったーそこで侮辱と残酷な扱いを受け、尋常でない身体的苦痛を味わっていた」シドニー・モーニング・ヘラルド紙、5月4−5日週末版ニュースレビュー37: 医学ジャーナリスト、 ジュリー・ロボサム氏

 

* 慢性疲労症候群に限らず「実態のよく知られていない病気」は、”患者”一人一人が、

「ガイドラインは”所詮”ガイドライン」であること知り、ガイドラインに沿わない点が出てくる度に、

医師に対して指摘する必要性がある。(ガイドラインや研究班が全てではない -- 医師達は”偏った”

ガイドラインに盲信状態になり患者の言葉を受け入れない傾向が強い。CRPの現象と同じ)

     

 

※3. 繰り返しになるが、

     その膠原病内科が慢性疲労症候群について「知らない」などと言った場合は「病院に」尋ねる

 

 


 

 

現在2017年。

日本では、慢性疲労症候群を、「2008年」、正式に「自己免疫疾患」へ分類してから10年近く経過した。

その間、自己免疫疾患を専門に扱う「膠原病内科」では、CRPが上昇しないから全身性炎症疾患では

ないので診察しない」など間違った理由で診ようともしなかった為、他の自己免疫疾患の患者全体にも

命に関わる実害を与えた。

・・・膠原病内科が、誤った屁理屈をこねまわさず慢性疲労症候群を診察していれば、患者数が多い疾患

だけに治療薬開発が活発化し、10年も経過すれば、患者数の少ない自己免疫疾患にも希望を与える

「より安全な」薬が開発された可能性が高い。(自己免疫疾患を専門とする膠原病内科の世界では、その中でも

患者数が多い「関節リウマチ」頼みになっているが、関節リウマチの患者とて総人口から見ると微々たるもので、

生活習慣病の患者数などとは全く比べものにならない患者数しか存在しない。”患者数”は、創薬の世界に

おいて、決定的なことである)

 

関節リウマチにおいても、

最近になって「関節リウマチでは、CRPが上昇しないケースもある」と”認められて”いるが、2008年、内科学会が

慢性疲労症候群を「自己免疫疾患」に分類した時点で、速やかに、膠原病内科が診察を開始していれば、

「慢性疲労症候群の実態」を医師自ら経験することにより、「CRP陽性が伴わない関節リウマチの患者」は

もっと早く救済された。CRP陽性を伴わない他の自己免疫疾患も同様である。

 

「CRP絶対信奉」で、どれだけの患者に迷惑・被害を与え続けるつもりか。

よく考えてほしい。

 

Co-Cure-Japan, Administrator, 陰山理香, In July, 2017

 


 

 

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