慢性疲労症候群「診断基準」について:

「慢性疲労症候群の診断基準」については色々議論されているが、殆どの「自己免疫疾患の患者」は、

”米国(CDC)”、”日本(厚労省)”、”カナダ(筋痛性脳脊髄炎)”

「全ての診断基準の”全項目”を満たす」事から膠原病リウマチ内科医の間で「認める・認めない」が何十年続いている。

『慢性疲労症候群しか分類出来ない病態』は確かに存在し、「慢性疲労症候群」だけで死者が出ており、

診断基準を全部満たすような患者や重症患者は、”早期に治療”を開始しなければ、ますます死亡者が増える

日本の鑑別疾患に「自己免疫疾患」があることが混乱の元になっているが、そもそも最初、診断基準が作られたのは

米国である。

   *日本の研究班の診断基準は、最初は米国CDC,Holmsを参考に、その後、Fukuda et.al経た診断基準であり、 

   ベーチェット病をよく知る日本独自の診断基準ではなかった

 

日本内科学会では2008年」に慢性疲労症候群を「自己免疫疾患」として正式に分類している

最も注目すべき点は、倉恒医師率いる研究班が作成した「平成25年(2013年)3月改定版」診断基準(※1)である。

  そこには、「除外すべき主な器質的疾患・病態」として「"リウマチ性"、および慢性炎症性疾患」

  (例;SLE,RA,Sjogren症候群, 炎症性腸疾患, 慢性膵炎)とあるが

  2002年の米国の”Fukuda et al"の「症例基準,改正症例基準全文」(※2)でさえ

  「慢性疲労を十分に説明できない病態」の項目で”自己免疫疾患”を「除外していない」。  

  何を根拠に、診断基準の内容を書き換えたのか?

  * Co-Cure-Japan 注: 

   『「リウマチ性疾患』とは、「自己免疫疾患」のことである。

   (SLE,(全身性エリテマトーデス) RA(関節リウマチ), Sjogren(シェーグレン)症候群)

  *指定難病・免疫疾患について: 難病情報センター免疫系疾患・自己免疫疾患を含む

 

※1)慢性疲労症候群研究班による「平成25年(2013年)3月改定版」診断基準について:

http://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/h24/pdf/h24buntan.pdf

 

※2) 2002年の米国の”Fukuda et al"の「症例基準,改正症例基準全文」

  --K.Fukuda, E.Stephen, I.Hickie, M.C.Sharpe, J.G.Dobbins, A.L.Komaroff, and 国際慢性疲労症候群研究グループ--

   「慢性疲労を十分に説明できない病態」の項目で”自己免疫疾患”を「除外していない」。  

 ・・・以下に当てはまる場合には、原因不明の慢性疲労との診断から除外しない

・「検査では確認できない症状によって定義される病態:線維筋痛症、不安障害、身体表現性障害、非精神病性または非鬱病性の憂鬱、

 神経衰弱症、多種化学物質過敏症」。

・「適切な治療法が知られており、その疾患による全ての症状を緩快させるのに十分な治療が行われている全ての疾患。平常時の甲状腺

 刺激ホルモンレベルから甲状 腺ホルモン剤が適切であることが確認されている甲状腺機能低下症、または肺機能検査やその他の検査に

 より適切な治療が行われている喘息」

・「慢性的な後遺症の発生以前に根治治療が行われたライム病、梅毒等の疾患」。

・「原因不明の身体所見、除外疾患の存在を強く示していない検査結果またはイメージング検査における異常。その他の臨床上、

 検査上の問題が無く、散在型膠原病の診断を強く支持するには不十分な抗核抗体価上昇」

 全文:http://cocurej.web.fc2.com/jpcare/mm/mm23-26.htm  参照:「○慢性疲労を十分に説明できない病態」

 

 


日本内科学会では「2008年に慢性疲労症候群を「自己免疫疾患」として正式に分類しているにも関わらず、

     研究班・2013年の「診断基準改訂版」には、”自己免疫疾患”を「除外すべき主な気質的疾患・病態」とある

2014年に「脳に炎症が見つかった」と大々的に宣伝していたが、

  健常者10人と慢性疲労症候群の患者9人のデータを統計的に数値化した比較」である。

    http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140404_1/ 

   http://news.mynavi.jp/news/2014/04/07/382/

   http://www.genki-dou.net/fatigue_resilience/脳の炎症で起こる慢性疲労症候群!/

「炎症反応(CRP, ESR)が上昇することなく全身性炎症(脳神経症状を伴う)」が存在する事実は、

  「膠原病リウマチ内科医」の間ではよく知られており、

    2008年の「日本内科学会」による正式分類--慢性疲労症候群=自己免疫疾患--は「デタラメなものではない

 


1)倉恒医師率いる慢性疲労症候群研究班のやっていたことは一体どういう事なのか? 

2)「日本内科学会の分類」の食い違いの"根拠"は一体何なのか?

  ・「研究班だから正しい」という説明は通用しない

  ・研究班の研究に「合わない」慢性疲労症候群患者は、研究班員の医師を「受診しない」。

  ・研究班の研究に沿わない患者が多すぎる。

3)「誰にでもかかりうる病気」”慢性疲労症候群”に対し、いつまでも

  「巻き込まれたくない」という姿勢を通した日本医学界は一体何をしているのか?

 


 

 

  以下、「ベーチェット病と酷似していたCFS死亡例」:Alison Hunter さん (邦訳): 

--オーストラリア、Sydney Morning Herald 紙, 2002年--

  記事より抜粋(記事の〆の部分)

 

「・・・研究者が行う研究対象群の偏りによって、「あまりにも病気が重い患者は、慢性疲労症候群の枠から外れてしまう。」

「心理学的用語を好まない人々も漏れてしまう」と、ロブレイ博士は述べた。   

「従って、症状が重度な為に家から出られない慢性疲労症候群の患者は、今まで正式に研究されることもないまま今日に至っている・・・」  

 

日本の慢性疲労症候群研究班には偏りがあり、日本でも同じことが起きている 

Co-Cure-Japan

 

 

 


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