〜若い膠原病リウマチ科医に求められること〜 

「 いかなる時でも”医師”であれ 」

 


元気そうに見える患者は、社会から理解を得られる事は一切ない

医師までもが「見た目元気そう患者」に対しては安心するのか、

患者そっちのけで、平気で診察室で”声高に”「自分達の都合」ばかり執拗に主張・訴え続けるが

患者は、医者の愚痴を聞く為に診察室にいるのではない。

『患者の置かれている立場』(実態把握)について、必死で考えて頂きたい

「元気そうに見える患者は」日常生活においても何においても、

一切「言い訳」がきかない(「本人しかわからない」、親でも家族でも「わからない」)

自分の仕事の大変さばかりアピール出来るリウマチ膠原病内科医とは立場が違う。

 

出来ないことでも文句も言わず引き受けなければいけない立場にあるのが「元気そうに見える患者」であり

医者の診察室では「密室にならないよう」(証人として)出来れば家族の同伴を求めるが

それも、「拝み倒して」、後から「忙しいのに!」と激しい苦情・批難・文句がくる事を前程・覚悟した上、依頼している

(病人を抱えている家族は異様に忙しい。付き添いは時間もかかればカネもかかる)

 

医者は「元気そうに見える病人」のことを勘違いしていないだろうか?

「元気そうに見える患者」は、無理に無理を重ね「健常者と同じようにしなければ」家族からも文句を言われ、

激しく責められて生きているのが「現実」である

一般社会に出ても「病気です」の言い訳は「一切」きかない

電車に乗れば「席を譲る」立場にあり、

力仕事でも何でも、全部、こなさなければならない(出来て当たり前)

 

こういう話は「一般社会」では通用するが「医者」には通用しない

「患者」という立場の人間に対して、一体どういう「勝手な想像」をしているのか

とてもではないが、「患者の現実」がわかっているとは、とても思えない。

(でなければ、診察室(医者の仕事場)で、居丈高に「やってやってる」を振りかざす事はあり得ない)

 


 

下記は、特に、若い(中年層を含む)膠原病リウマチ科専門医に伝えたい事であるが

恩着せがましく対応したり、感情的になったり、自分の正当化、患者に対する責任転嫁、言い訳ばかりする余裕があるなら、

”この”現実に対して「自分達に何が出来るのか」「何をすべきか」”もっと”必死で「医者の仕事」に集中してほしい

(観察が充分出来ているか?今の治療はその患者に本当にあっているのか?副作用は?次の対策は?)

 

自問して欲しい。

医者本人が診察室で”長々と”患者に伝えていることは、本当に「医者の仕事(仕事)内容」なのか?

(自分の立場の主張「わかってほしい」や自己弁護が入っていないか?)

医者が「仕事以外」の事(自分の立場)を伝えれば伝えるほど、診察時間は長くなり、具合の悪い患者は非常に迷惑を被っている。

それを全て「患者のせい」にする。

”診察”以外のことで延々と文句を言っているのは「医者」であり

それに対して「事実関係」を正すと、更に医者から自己弁護や文句を返ってきて、

結局「患者が悪い」となる。

(医者は「治すこと」を仕事としているのではないのか?一体何をする仕事なのか?

他人から理解されない仕事は一般社会には腐るほど存在するが一般社会では「いちいちわかってくれ」とは言わない)

 

・・・一般社会では、命がけで働いている人達に対して、思わず「大変ですね」と伝えると、

笑顔で「仕事ですから」「食ってかなきゃなりませんから」という「一言」しか返ってこない。

医者は「自分達の仕事の大変さ」を「診察時間中に長々と患者に伝え「敬意を持て」というが、

心から敬意がわくのは一般社会の場合である・・・

 

「元気そうに見える」病気の患者は、本人の体調がどんなに悪くとも、医者からも愚痴ばかり聞かされ

その場その場の「現実」をこなす事に必死になり、日常に追われ、体力的・精神的余裕は「全く」ない。

患者は一秒の休みもなく、死ぬまで一瞬一瞬、命がけ(死に物狂い)で「現実対策」に集中せざるをえない状況下にある。

日常生活では追い詰められて殺気立っており、”自殺”は時間の問題、「医者の対応一つ」である

 

家族も、上記のような膠原病リウマチ医の態度に呆れて「うんざり」しており、

診察の度に「こんな馬鹿げた人生、早く終えたいものだ」と、帰り道心から毎回話すのが「現実」である。

医師達はこの現実を知っているのか?

日本では、特に、「膠原病リウマチ科」の殆どの若い医師達には、そう感じさせられる事「ばかり」である。

死亡者リストを参照

 

ただでさえ人数の少ない膠原病リウマチ内科医の殆どで冒頭記述した事が起きているということは

患者に残された選択枝は「治療を受けず悪化させる(最悪死亡)」か「自殺」しかない

患者は一旦「医師・病院」に恐怖心を持つと二度と相談しない

 

主に「中年を含む若い膠原病リウマチ科医達」には、もう一度「自分が選んだ”仕事”」について、

1.『医者とは何か』(医者の使命・責務)、2.『現実』(まず患者ありき)、3.患者の『命がけ』(死に物狂い)について考えほしい

 

診察室では、「診察」という「医者の仕事」に集中してほしい。

 

そして、医者である限り、「自分達の無力さ」からは絶対に逃げず・目を背けず、一生、命がけで自分と対峙し続け、

診察室では命がけで集中し、真剣に、患者に対応して欲しい。

患者は医者に合うために「命」(時間)を削っていることを忘れないでほしい。

 

Co-Cure-Japan, 2016年3月


 

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