慢性疲労症候群の情報に対する注意

アメリカ疾病予防管理センター、
CDC

Mail Magazine ME/CFS Information, No.48, 2002.9.25

サイト:http://www.cdc.gov/ncidod/diseases/cfs/info.htm#Consideration
原題:Careful Consideration of Information about CFS
著者:Centers for Disease Control and Prevention



CFSの病因はまだ特定されておらず、またCFSが身体へ及ぼす影響も良くわかっていません。そのため、CFSの病因や治療法について、検証されていない新しい説が、周期的に広まっています。これらは、最近のいくつかの査読文献に基づいたものであったり、医学会での医師や研究者による事例報告などから広がったものであろうと思われますが、その中には、その出所がはっきりしていないものも含まれています。また、たとえそれらの研究が、医学会誌に掲載するのに十分な、質の高いものであったとしても、制約や問題点がないわけではありません。全ての研究報告は、他の研究者によって追試や詳細な検討がなされる必要があり、その過程を経て初めて、臨床の場に適用されなければなりません。

現在、CFSについて流布されている、いくつかのうわさについては、
1.CFS患者の指紋がなくなるという証拠はありません。
2.CFS患者に、栄養不足がみられるという科学的根拠はありません。
3.CFS患者の自殺が報告されていますが、その割合については十分な調査がおこなわれておらず、一般から予想される割合と比べて、高いか低いかはわかっていません。

CFSに関して、次々と現れ広まるこのような情報に対して、全て答えていくのは、現実的ではありません。ですが、一般的に確実な治癒をうたうものや、CFSによって病理的ダメージが生じているとほのめかしているような情報については、十分注意をしてください。

個別の質問については、主治医、地域や州の保健衛生課、CDC、および全国の患者支援団体などにご相談することをお勧めします。


翻訳:Co-Cure-Japan, MaO.


 

元に戻る


Copyright © 2001-2002 Co-Cure-Japan, all right reserved
ご意見/ご感想はこちらまで。
Please report any problems with this page to the Webmaster.


inserted by FC2 system